「保健師」という資格、聞いたことはあるけれど、実際にどんな場所で働いているのかイメージしにくい方も多いのではないでしょうか。実は、保健師の活躍の場はとても幅広く、働く場所によって仕事内容もがらりと変わります。今回は代表的な5つの職場を、わかりやすくご紹介します。
① 行政(市区町村・保健所)
こんな場所で働いています
市区町村の保健センター、保健所、地域包括支援センターなど。
こんな仕事をしています
地域に暮らすすべての方を対象に、幅広く健康を支える仕事です。
赤ちゃんの訪問指導(母子保健)から、高齢者の介護予防、感染症対策、生活習慣病の予防まで、担う範囲は非常に多岐にわたります。健康相談や健康教育も大切な役割のひとつです。
どんなことを目指している?
「地域全体の健康を底上げしたい」という想いで働いています。特定の誰かではなく、地域に住む一人ひとりに届く支援を目指しています。
② 企業(産業保健師)
こんな場所で働いています
企業内の健康管理室、または産業保健サービスを提供する外部機関など。
こんな仕事をしています
従業員の心と体の健康をサポートするのが主な仕事です。
健康診断のフォローアップ、メンタルヘルス相談、職場復帰支援など、「職場で働く人の健康」に特化した支援を行います。過重労働対策やストレスチェックの運用も重要な業務のひとつです。
どんなことを目指している?
「従業員が健康に、いきいきと働ける職場をつくること」が目標です。個人の健康を守ることが、職場全体の活性化にもつながると考えています。

私自身、産業保健師として10年以上働いてきました。企業での保健師の仕事は、まだまだ知られていないことも多いですが、一人ひとりに寄り添えるやりがいのある仕事です。また別の記事でも詳しくお伝えしますね!
③ 健診センター・クリニック
こんな場所で働いています
健診センター、クリニック、病院内の健診部門など。
こんな仕事をしています
健康診断の実施から結果説明、生活習慣の改善アドバイスまでを担います。
「数値が気になるけど、どう生活を変えればいい?」というような個別の相談に乗ることも多く、健診後のフォローアップも大切な仕事です。
どんなことを目指している?
「早期発見・早期対応」を通じて、生活習慣病や病気の重症化を防ぐことを目指しています。健診の結果を「出して終わり」にせず、その後の行動変容につなげる支援をしています。
④ 病院(病院保健師)
こんな場所で働いています
大学病院や総合病院の健康管理部門、または患者支援部門など。
こんな仕事をしています
入院中の患者さんの健康管理はもちろん、退院後の生活を見据えたフォローアップや、健康教育なども行います。病院スタッフへの健康支援に関わることもあります。
どんなことを目指している?
病気の治療だけでなく、「退院後も健康に暮らし続けること」を支えるのが目標です。再発防止や健康維持のための橋渡し役を担っています。
⑤ 教育機関(大学・専門学校)
こんな場所で働いています
大学や専門学校の保健センター(保健室)など。
こんな仕事をしています
学生のメンタルヘルスケアや健康相談が中心です。
「なんとなく体調がすぐれない」「気持ちが落ち込む」といった学生からの相談に丁寧に対応しながら、健康診断のフォローアップや学内の健康促進活動にも関わります。
どんなことを目指している?
学生が安心して学校生活を送れるよう、心と体の両面からサポートすることが目的です。悩みを一人で抱え込まないよう、相談しやすい環境づくりも大切にしています。
まとめ
保健師が働く場所は本当にさまざまです。同じ「保健師」という資格を持っていても、職場によって関わる対象も、仕事のスタイルも大きく異なります。どの職場も「人の健康を守る」という想いは同じでも、そのアプローチは全然違います。
自分がどんな人を支えたいか、どんな働き方が合っているかを考える参考にしていただけたら嬉しいです。
このブログでは、産業保健師として10年以上働いてきた経験をもとに、保健師の仕事や働き方についてわかりやすく発信しています。気になることがあればぜひコメントで教えてください!
MASOSO 